舌の口内炎(舌炎)が痛い!種類・原因から早く治す方法まで徹底解説
「舌に口内炎ができて痛い!」「食事をするのも辛い…」そんな経験、ありませんか?舌にできる口内炎は、食事や会話のたびに触れてしまうため、特に痛みが強く、日常生活に大きな影響を及ぼします。
この記事では、舌にできる口内炎(舌炎)の主な種類や、なぜできてしまうのかという原因、そして痛みを和らげ、早く治すための具体的な方法まで、詳しく解説します。辛い舌の口内炎から解放されて、快適な毎日を取り戻しましょう!
舌にできる口内炎(舌炎)の主な種類
口内炎と一口に言っても、いくつかの種類があります。舌にできるものとして一般的なのは以下の2つです。
1. アフタ性口内炎(最も一般的)
特徴: 縁が赤く、中央が白っぽい、円形または楕円形の潰瘍。一般的に「口内炎」として認識されているのはこのタイプです。舌の表面や裏側、縁など、どこにでもできます。
原因: ストレス、睡眠不足、疲労、栄養不足(特にビタミンB群)、口腔内の小さな傷などが複合的に絡み合って発生すると考えられています。
痛み: 食事や会話の際に強い痛みを伴います。
2. カタル性口内炎(赤く腫れてザラザラ)
特徴: 炎症を起こした部分が赤く腫れたり、水ぶくれができたり、ただれたりします。アフタ性口内炎のように境界がはっきりしないことが多いです。舌の表面がザラザラしたり、ヒリヒリしたりすることもあります。
原因: 義歯や矯正器具が擦れたり、火傷をしたり、虫歯や歯周病などによる口腔内の不衛生が主な原因となります。
痛み: 食べ物や飲み物がしみたり、触れるとヒリヒリとした痛みが特徴です。
舌の口内炎、なぜできてしまうの?主な原因
舌に口内炎ができる原因は多岐にわたりますが、特に以下の点が挙げられます。
物理的な刺激・傷:
誤って舌を噛んでしまった
熱い食べ物や飲み物で火傷をした
歯の尖った部分や、合わない義歯、矯正器具が慢性的に擦れる
ストレス・疲労・睡眠不足:
体の免疫力が低下し、口内炎ができやすくなります。
栄養不足:
特に**ビタミンB群(B2, B6, B12)**の不足は、粘膜の健康に大きく影響し、口内炎の原因となります。亜鉛や鉄分不足も関係すると言われています。
口腔内の不衛生:
磨き残しによる細菌の繁殖が、炎症を引き起こすことがあります。
唾液の減少(ドライマウス):
唾液には口腔内を洗い流し、細菌の繁殖を抑える働きがあります。唾液が少ないと、口内炎ができやすくなります。
特定の病気:
ウイルス感染(ヘルペスなど)、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎など、全身の病気が原因で口内炎ができることもあります。
薬剤の副作用:
一部の薬の副作用として、口内炎ができることがあります。
痛みを和らげ、早く治すための具体的な方法
辛い舌の口内炎、少しでも早く治したいですよね。以下の方法を試してみましょう。
1. 栄養バランスの取れた食事とビタミン摂取
ビタミンB群を意識して摂る: 豚肉、レバー、魚、卵、納豆、乳製品、緑黄色野菜などに豊富に含まれています。サプリメントで補給するのも効果的です。
刺激物を避ける: 辛いもの、熱すぎるもの、酸っぱいもの、固いものなどは、口内炎を刺激して痛みを増強させます。治るまでは控えるようにしましょう。
消化の良いものを中心に: おかゆ、うどん、煮込み料理など、口内炎に優しいメニューを選びましょう。
2. 口腔内を清潔に保つ
丁寧な歯磨き: 毎食後、優しく丁寧に歯磨きを行い、口内を清潔に保ちましょう。ただし、炎症部位を強く擦らないように注意してください。
うがい薬の活用: 炎症を抑えたり、殺菌効果のあるうがい薬(低刺激のもの)を使うのも効果的です。
マウスウォッシュ: アルコール成分の少ない、刺激の弱いマウスウォッシュを選びましょう。
3. 十分な休養と睡眠
疲労やストレスは免疫力を低下させ、口内炎の治りを遅らせます。十分な睡眠時間を確保し、リラックスする時間を作りましょう。
4. 市販薬や病院の薬を活用する
口内炎パッチ・軟膏: 患部を保護し、痛みを和らげる効果があります。直接塗るタイプの軟膏もあります。ステロイド成分が含まれているものは、炎症を抑える効果が高いです。
スプレータイプ: 舌の奥など塗りにくい場所に便利です。
医療機関での治療: 痛みが強い、なかなか治らない、何度も繰り返す場合は、歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科を受診しましょう。原因を特定し、より効果的な薬(塗り薬、内服薬)を処方してもらえます。レーザー治療で痛みを和らげ、治りを早める方法もあります。
5. 生活習慣の見直し
ストレス管理: 適度な運動、趣味の時間、瞑想などでストレスを解消しましょう。
禁煙・節酒: 喫煙や過度な飲酒は、口腔内の健康に悪影響を与えます。
よく噛んで食べる: 唾液の分泌を促し、消化を助けるだけでなく、口腔内の自浄作用を高めます。
こんな場合は病院へ!
以下のような場合は、単なる口内炎ではない可能性や、重症化するリスクがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
2週間以上経っても治らない
痛みが非常に強く、食事ができない
口内炎が多発する、または大きさが1cmを超える
発熱や倦怠感など、全身症状を伴う
何度も同じ場所にできる
白板症(はくばんしょう)など、見た目が一般的な口内炎と異なる
口腔外科、歯科、耳鼻咽喉科などで診てもらいましょう。
まとめ
舌にできる口内炎(舌炎)は、アフタ性口内炎やカタル性口内炎が一般的です。ストレス、疲労、栄養不足、口腔内の傷や不衛生などが主な原因となります。
痛みを和らげ、早く治すためには、ビタミンB群の摂取、口腔内の清潔保持、十分な休養が基本です。また、市販薬を上手に活用し、症状が改善しない場合は迷わず医療機関を受診しましょう。
辛い舌の口内炎に悩まされないためにも、日頃から健康的な生活習慣を心がけ、口腔ケアを丁寧に行うことが大切です。